アライとは?
今日からできる支援の行動・してはいけないこと・継続のヒントまで
アライ(Ally)とは、LGBTQ当事者ではないけれど、理解者・支援者として行動する人のことです。特別な資格も宣言も必要ありません。日常のちょっとした言葉・行動の積み重ねが、当事者の安心につながります。
アライとは何か
英語の「Ally(盟友・同盟者)」から来た言葉です。LGBTQ当事者でなくても、理解・支持・行動によってLGBTQの人々と連帯する人を指します。
「アライです」と宣言することより、実際の行動が大切です。アライは「なる」ものではなく「し続ける」もので、学びと行動の継続が求められます。間違えることもありますが、気づいたら修正すれば十分です。
今日からできる10の行動
- 「彼氏・彼女はいるの?」ではなく「パートナーはいるの?」と聞く
- 本人が望む名前・代名詞・呼び方を使う。わからなければ確認する
- カミングアウトを受けたら「話してくれてありがとう」と伝え、詮索しない
- 差別的な発言・冗談を聞いたとき「それは良くないと思う」と伝える
- 本人の同意なく性的指向・性自認を第三者に話さない(アウティング防止)
- LGBTQ関連の書籍・記事を読んで自ら学ぶ(当事者に「代表して教えて」と求めない)
- 職場や学校で性別を前提にしない文化づくりに協力する
- プライドパレードへの参加・署名・SNSでの情報発信など可視化に協力する
- ミスジェンダリングをしてしまったときは、過剰に謝らずすぐに訂正する
- 当事者の声を直接聞く機会があれば、まず聞く姿勢を持つ
してはいけないこと
- 「あなたってゲイなの?」と直接確認する(プライバシーの侵害)
- カミングアウトの内容を同意なく他の人に話す(アウティング)
- 「見た目でわかった」「なんとなく思ってた」と言う
- 「理解しようとしているけど、どうしても受け入れられない」と当事者に伝える
- 「LGBTQって流行ってるよね」「増えてるよね」という言い方(以前から存在していた)
- 「LGBTQ問題の専門家だから」と知識を披露する形で当事者に接する
- アライ活動を「した」満足で終わり、当事者の声を聞かなくなる
カミングアウトされたときの対応
- 「話してくれてありがとう」と伝える ——これだけで十分です
- 詮索しない ——「なぜ今まで言わなかったの?」「本当に?」は禁物
- アドバイスしない ——「こうすれば?」は求められていない
- 普通に接する ——急に態度を変えることが相手を傷つけます
- 他の人に話してよいか確認する ——自分だけの秘密として守る
カミングアウトを受けたとき、どう応えればいいかわからなくなる人は多いです。答えは「ただ聞く」こと。解決策もアドバイスも不要で、否定しないで受け止めることが最も大切です。
レインボーウォッシングに気をつける
レインボーウォッシングとは、プライド月間にだけレインボーカラーのロゴや商品を出すが、実質的な当事者支援(職場環境改善・制度整備・政策支援など)がともなわない状態を批判する言葉です。アライとして行動する際は、「見せかけ」にならないよう、継続的な取り組みを意識しましょう。
職場でのアライ活動
- LGBTQ当事者が安心して働ける職場環境・制度(パートナーシップ制度利用・慶弔休暇等)の整備を提案する
- 採用面接で性別・交際相手について聞かない
- 社内研修でSOGIハラ・アウティングを具体的に取り上げる
- 「LGBTQフレンドリー」を掲げる前に、まず当事者の声を聞く機会を作る
出典・参考
- GLAAD Media Reference Guide
- HRC「Being an Ally」
- ReBit「アライになるために」
- 東京レインボープライド「アライとは」